ウイルス
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非標準的ウイルス遺伝子解読法の確立による新規ヘルペス脳炎制御因子の同定
加藤 哲久川口 寧
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2020 年 70 巻 2 号 p. 185-190

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抄録
 ウイルスは宿主細胞に感染後, そのゲノムより遺伝子産物を新規合成し, 宿主細胞の環境を変化させる. すなわち, ウイルス感染現象や病態の理解, 抗ウイルス剤およびワクチンの開発には, ウイルス遺伝子産物の包括的な同定が重要である. しかしながら, ウイルスは限られたゲノムサイズに, 多様な遺伝情報を搭載するため, しばしば非標準的な翻訳エレメントを獲得している. これらのエレメントは一般的な塩基配列上の特徴を欠き, 従来のアノテーション法によりウイルス遺伝子産物の全体像を同定することは困難である. 最近, 我々は,非標準的なウイルス遺伝子産物を包括的に解読する新たな方法を確立した. 確立された新たな非標準的ウイルス遺伝子解読法は, 様々なウイルスにおける遺伝情報の解読に広く応用される可能性があると期待される.
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