岡山市立市民病院血管外科
2008 年 17 巻 6 号 p. 643-646
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限局性腹部大動脈解離は比較的稀な疾患であり,従来全身麻酔下のグラフト置換が行われてきたが,今回われわれは局所麻酔下に血管内治療を行い治療に成功したので報告する.症例は81歳,男性で,間欠性跛行が主訴であったが,画像診断で腹部大動脈限局性解離と診断された.解離が腸骨動脈に及んでいたため,下肢虚血を伴っていた.大動脈にステントを留置することで,偽腔が閉鎖され,腸骨動脈への血流も回復し,間欠性跛行は消失した.
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