日本血管外科学会雑誌
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Print ISSN : 0918-6778
症例
腹部大動脈瘤術後に致死的な類白血病反応を呈した慢性骨髄単球性白血病症例
長尾 俊彦
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 19 巻 4 号 p. 589-592

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抄録
慢性骨髄単球性白血病(CMMoL)は骨髄への心大血管手術などの高侵襲によって急性転化や類白血病化することにより致命的となりうることが報告されている.症例は86歳男性で慢性的な血小板減少と軽度貧血を伴った高血圧症にて外来通院中であった.腹部に偶然拍動性腫瘤を指摘され腹部大動脈瘤治療のため入院になった.瘤の形状や全身状態から手術療法を選択した.全身麻酔と硬膜外麻酔にてYグラフト置換術を行った.複雑な瘤の形状などから長時間の手術になったが問題なく終了した.しかし術後早期から極端な白血球増多がみられ,その後呼吸不全を生じ多臓器不全となり死亡した.術後の骨髄検査などより術前からCMMoLの状態であったことがわかった.したがって術前検査からCMMoLの診断が得られた場合はステント治療などのできるだけ低侵襲な治療を選択すべきであると考えられた.
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