日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
講座
ステントグラフト合併症の予防と治療(type IIエンドリーク)
森景 則保
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2022 年 31 巻 3 号 p. 129-134

詳細
抄録

EVARは腹部大動脈瘤の標準治療として普及してきた.技術は進歩し,デバイスも改良されてきているが,未解決の問題もある.EVAR特有の合併症であるエンドリークでは,type IIエンドリーク(T2EL)が最多である.T2ELは存在しても手技成功とされるが,遠隔期に瘤拡大をきたす症例も存在する.T2ELはEVAR後の追加治療の最大の要因であるが,瘤拡大した後の追加治療には難渋することも多い.そのため最近では予防的にT2ELを低減する取り組みも行われてきている.本稿では,現状のT2ELに対する治療と予防について概説する.

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
次の記事
feedback
Top