日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
上腸間膜動脈閉塞を伴う腹腔動脈狭窄に対してステント留置術を行った腹部アンギーナの1例
片橋 一人 犬塚 和徳露木 肇遠藤 佑介石川 諄武竹内 裕也
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 34 巻 6 号 p. 241-245

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抄録

腹部アンギーナは,慢性的な腸管虚血症状を呈する疾患であり,その原因となる症候性の慢性腸間膜動脈閉塞(CMI)に対して血行再建術が考慮されるが,標準的な治療方針は確立されていない.70歳男性,食道癌に対する術前化学療法中に右下腹部腹痛を認め,結腸壊死の診断で結腸右半切除術を施行した.2カ月後に再び腹痛が出現し,CT検査で腹腔動脈(CA)の狭窄と上腸間膜動脈(SMA)閉塞を認め,CMIに伴う腹部アンギーナと診断し,CAの狭窄に対してステントを用いた経皮的血管拡張術(EVT)を施行した.EVT後,腹部症状は消失し再発することなく良好な経過を得た.

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