日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

Stanford B型急性大動脈解離が及んだ炎症性腹部大動脈瘤の1例
大坂 基男小石沢 正伊藤 俊一郎
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 12-00099

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

要  旨:症例は71歳男性.腰背部痛,腹痛,嘔吐を主訴に前医を受診した.CTで偽腔開存型Stanford B型急性大動脈解離と最大径78 mmの腎動脈下腹部大動脈瘤を認めて当院に救急搬送された.大動脈解離は腹部大動脈瘤に及び,切迫破裂と診断した.厳重に降圧療法を行い,第10病日に腹部大動脈瘤に対してY型人工血管置換術を施行した.中枢側は開窓術を加えてdouble barrel吻合にした.術中所見と病理学的検査から炎症性腹部大動脈瘤と診断した.合併症はなく術後19日目に退院した.

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
feedback
Top