水環境学会誌
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原著論文
中小河川からの栄養塩負荷の流出特性
岩田 杉夫遠藤 忠嗣井上 隆信横田 久里子大久保 陽子
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2013 年 36 巻 2 号 p. 39-47

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抄録
三河湾への栄養塩流出負荷量の効果的な推計手法を検討するに当たり,豊橋市内の中小河川である浜田川からの流出負荷量について詳細な調査を実施した。本報告では,2009年5月から2011年7月までの平水時および降雨時調査のデータを基に,対数法および直接法を用い係数を決定し浜田川のL-Q式を作成した。また,水位連続データを流量連続データへと変換し,得られたL-Q式と流量連続データを用いて流出負荷量を算出し,検討を行った結果,2009年8月から2011年7月の平均で浜田川の比流出負荷量は,全窒素で13.5×103 kg·km-2 ·y-1(対数法),17.1×103 kg·km-2 ·y-1(直接法),全リンで2.49×103 kg·km-2 ·y-1(対数法),3.65×103 kg·km-2 ·y-1(直接法)と推定され,原単位法に基づく負荷量に比べて相当大きな値となった。
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© 2013 公益社団法人 日本水環境学会
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