全国の河川の環境基準点で収集された2013-2022年度の水質常時監視データを解析し, 生活環境の保全に関する環境基準が設定されている8つの水質項目について, 採水実施曜日・時間帯の特徴および各水質項目の曜日・時間帯特異的な変動を評価した。採水を実施する曜日は, 全国的に, 週央, 特に水曜日に大きく偏っていた。また, 採水を実施する時間帯のピークは, 午前10-11時頃と午後1-2時頃の二峰型を示し, 特に午前により多くの実施が偏っていた。各水質項目に明確な曜日特異的変動はみられなかったものの, pH, BOD, SS, DO, および全亜鉛において, 多くの曜日で午前よりも午後に僅かに高い値が観測される傾向がみられた。水質環境基準の達成を目的とした排水基準の設定・強化を議論する際には, 以上のような採水実施時間帯の特徴と水質の時間帯特異的な変動による基準値超過状況の評価の偏りを踏まえる必要がある。