2026 年 49 巻 p. 75-81
下水汚泥由来肥料であるリン酸マグネシウムアンモニウム (MAP) および汚泥コンポストをアマモ育苗に適用し, 生育効果と栄養塩溶出特性を比較評価した。底質400 mL当たりMAP1000 mgまたはコンポスト2000 mgを施肥し100日間培養した。100日目の発芽率は無施肥系22%に対し, MAP20%, コンポスト30%であった。平均草丈は無施肥系43 mmに対し, MAP施肥系64 mm, コンポスト施肥系60 mmと有意に増加した。MAP施肥では間隙水中NH4+-Nが高濃度で維持され海水中最大6.6 mg-N L-1に達したが, リン溶出は黒ボク土混合により抑制された。一方, コンポストはリン溶出が少なく水質影響は比較的小さかった。以上より, 両資材の特性を踏まえた施肥方法はブルーカーボン生態系再生に資する可能性が示唆された。