抄録
有害化学物質であるフェノール, チオシアン, アンモニアを主成分とする排水を嫌気プロセスと好気プロセスを組み合わせた連続式活性汚泥法, 連続式浸漬濾床法 (ハニコームチューブ), 回分式活性汚泥法, 回分式浸漬濾床法の4種類の系列で処理し, その処理特性を比較検討するとともにその生物活性に検討を加えた。
4種類の系列すべてにおいてTOC, フェノール, チオシアンは良好に処理されたが, アンモニアはほとんど除去することができなかった。その原因は脱窒過程ではなく硝化過程, とくに硝化細菌の流出により阻害されたものである。
チオシアンの濃度のみを変化させて実験を行ったが, 300mg・l-1程度の濃度ではフェノール分解の阻害因子にはならなかった。
連続式反応槽の嫌気槽および回分式反応槽の嫌気過程で活性汚泥法と生物膜法の処理能力を比較すると活性汚泥法の方が生物膜法よりもTOC除去率が高かった。