水質汚濁研究
Print ISSN : 0387-2025
川崎市における事業場排水中の陰イオン界面活性剤の調査結果
吉川 サナエ山田 健二郎林 久緒鈴木 勲山田 茂
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1988 年 11 巻 3 号 p. 194-196,160

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抄録
河川, 海水等の環境水中のMBASは全国的に調査が行われている。しかし, 事業場排水中の汚染実態についての報告例は少ない。そこで今回, 川崎市内の事業場排水184検体につきMBASを測定しその実態把掘を試みた。その結果, 濃度範囲は0~34mg・l-1, 平均値は1.1mg・l-1であり, 濃度分布は0~2mg・l-1に入るものが全体の90.2%を占めていた。この濃度を市内河川水と比較すると, 多摩川下流域地点を除き, 全体的には河川水より低い値であった。
業種別にMBAS濃度をみると, 医療業, 金属製品製造業および化学工業が高い値を示していた。
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© 社団法人日本水環境学会
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