抄録
本研究は土壌カラム (内径60cm) を用いてUF処理した2次処理下水中の窒素を脱窒素により除去することを目的としたものである。定常期においては供給下水中のNの90%が深さ0~5cmで除去された。Nの物質収支から 1) 供給したTNの30~50%がN2ガスとして回収された, 2) 38~40%のTNが土中に蓄積した, 3) 4%のTNが供給下水に溶解して流出したことが明らかになった。
本研究で得られた各態窒素成分の実測データから, 反応移流分散方程式の逆問題として土壌内脱窒速度を同定した。