抄録
中国の都市化による環境影響の中でも重要な問題の一つとして、下水処理場から出てきた下水汚泥の処理、処分の状況について、この調査は2005年12月に北京市で現地資料収集及び下水処理担当者へのインタビューを行った。農業大国の中国現状から見れば、北京市のように16の下水処理場から出てきた汚泥を三つの汚泥再生センターに収集し、コンポストした後、有機肥料か土壌の改良材としての農地還元利用は最も優先すべきである。広大な国土を持ち、エネルギー消費大国の中国にとって今まで廃棄物としての取り扱いから、エネルギーの回収及び資源物質の循環利用するようなシステムへ変換する必要がある。現段階で経済と都市の発展状況を配慮し、地域の特徴を合わせて、各都市では多種多様な処理技術と処理プロセスを導入しつつある。