廃棄物学会研究発表会講演論文集
第17回廃棄物学会研究発表会
セッションID: B11-5
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B11 その他有機系廃棄物の資源化(1)
連続水素発酵における窒素-炭素バランスの水素生成能および微生物叢に及ぼす影響
*川越 保徳日野 なおえ岩佐 知典中尾 雅治古川 憲治
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抄録
中温連続水素発酵における窒素負荷(窒素ー炭素バランス)の水素生成および関与細菌叢に及ぼす影響について検討し、以下の結果が得られた。1) 連続水素発酵反応において、窒素負荷(窒素-炭素バランス)は水素生成能と発酵槽内微生物叢に影響することが分かった、2) 水素発酵を安定継続するには一定量以上の窒素が必要であり、窒素量の減少によって微生物叢が劇的に変化し水素生成能の低下をもたらす可能性が示された、3) 窒素負荷による微生物叢への影響や水素生成能の変化は可逆的であり、たとえ微生物叢および水素生成能が悪化しても、窒素負荷を適切に制御することでこれらを回復できることが明らかとなった、4) 水素発酵には主に水素発酵細菌と乳酸菌が関与しており、安定で効率的な水素生成を実現するには、水素発酵細菌の安定維持とともに、乳酸菌等の適切な制御が重要であることが明らかとなった。
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© 2006 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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