廃棄物学会研究発表会講演論文集
第17回廃棄物学会研究発表会
セッションID: C5-5
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C5 焼却灰性状
一般廃棄物焼却灰の塩類調査
*柳 茂菅原 隆一斎藤 善則
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抄録
一般廃棄物焼却炉の調査を行い、主灰と固化処理後の飛灰の溶出試験と金属類含有量試験を行った。その結果、焼却灰発生量はストーカ炉、流動床炉、流動床式ガス化溶融炉の順に減少した。塩化物イオンは、ストーカ炉では約90%、流動床炉では約100%が飛灰に含有していた。また、最終処分場の処理水を炉の冷却水に再利用している施設では主灰の塩分含有量が増加した。溶出試験の結果、ナトリウム等9元素を検出した。銅については、ガス化溶融炉を除き、いずれの施設も主灰からの溶出の方が多かった。含有量試験の結果、殆どの項目は飛灰の方が高かったが、鉄、マンガン、銅については主灰が高かった。処理水の再利用施設ではナトリウム、カリウムは塩化物イオンと同様に主灰に濃縮していた。ガス化溶融炉では殆どの有害金属は活性炭捕集飛灰に捕集されていた。
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© 2006 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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