現在、実際に運営されている海面埋立最終処分場では、_丸1_埋立末期における浸出水質の悪化 _丸2_内陸の処分場に比べて埋立廃棄物内の保有水の移動が極めて緩慢で、埋立が完了してから廃止に至るまでの期間が相当長期間になる _丸3_処分場跡地が軟弱地盤 などの多くの問題を抱えており、その適切な管理マネジメントは確立されていない。そこで、本研究ではA処分場をフィールドとし既設の海面埋立最終処分場について、埋立物の安定化の現状を把握すると共に、条件別に埋立物の安定化を促進するための手段について検討を行い、浸出水の汚濁負荷を低減して合理的なマネジメントを実行できるようにする。そして最終的には、早期に廃止基準の適合を図り、処分場の廃止に向けての取組方法について検討することを目的とした。