廃棄物学会研究発表会講演論文集
第18回廃棄物学会研究発表会
セッションID: A2-3
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A2 住民参加・意識(2)
消費者の購買行動における情報提供の役割と効果に関する分析
*楠部 孝誠佐藤 真行植田 和弘高月 紘新山 陽子
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抄録
本研究では農産物の認証ラベルへの関心を喚起する目的の情報提供を消費者に行い,その意識変化をアンケート調査で観察し,情報提供の役割について検討した。 調査は,コンジョイント分析のための質問を2度行い,1回目と2回目の調査の間に計4回,専門家による科学データや関連する諸問題の情報を提供し,被験者の農産物,環境,ゴミ問題などへの関心を高めた。同時に,毎回アンケートをとり,被験者の問題認識の変化を観察した 分析の結果,情報提供により,ラベルの評価が低下した。中立的な立場での客観的データの提示は,すぐに環境に配慮した農産物の購入を促すには至らなかったが,情報コミュニケーションによって,消費者がラベル情報の意味を理解し,漠然とした環境意識から知識に基づく選択を行ったと考えられる。また,関連する情報提供により,生ごみ問題,農産物と環境問題等の問題群への関心の高まりが観察できた。
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© 2007 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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