シマミミズの忌避性を指標として、固体廃棄物(建設系破砕残さ、焼却灰および飛灰)の環境影響評価を行った。破砕残さにはシマミミズの忌避性は認められず、焼却灰および飛灰には忌避性が認められた。焼却灰と飛灰を水およびアセトンで抽出し、シマミミズの忌避性試験に供した結果、飛灰の水抽出物およびアセトン抽出物には有意な忌避性が認められたが、焼却灰の抽出物には有意な忌避性は認められなかった。さらに焼却灰の水抽出残さをクロロホルムで抽出し、同様に試験を行ったが、クロロホルム抽出物単独ならびに水抽出物と混合しても有意な忌避活性は認められなかった。