廃棄物学会研究発表会講演論文集
第18回廃棄物学会研究発表会
セッションID: E1-5
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E1 有害廃棄物処理(1)
不法投棄現場修復のためのテトラクロロエチレン嫌気性微生物分解とその影響因子に関する研究
*大塚 美夏古市 徹石井 一英谷川 昇
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抄録

本研究では、不法投棄廃棄物を対象とし、テトラクロロエチレン(PCE)の微生物分解経路を定量的に確認し、その分解速度に及ぼす影響因子について考察を行った。まず、対象廃棄物を用いてPCE及び分解生成物の気-液及び液-固分配係数を測定し、PCE分解実験を行った。次に、廃棄物種類や栄養添加、温度といった影響因子が微生物分解速度に及ぼす影響を検討した。その結果、分解実験において注入PCEの約9割が、VC、エチレンにまで脱塩素されていることを確認した。また、汚泥主体の廃棄物はバーク堆肥主体の廃棄物よりも分解が遅かったが、栄養添加によって脱塩素反応促進効果を確認した。さらに、温度を上げることによる脱塩素反応促進効果も示された。

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© 2007 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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