廃棄物学会研究発表会講演論文集
第18回廃棄物学会研究発表会
セッションID: E2-7
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E2 有害廃棄物処理(2)
白色腐朽菌による難分解性着色排水の分解と酵素由来ラジカルについて
*高浪 龍平陳 霞明尾崎 博明林 新太郎
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抄録
近年、ダイオキシンをはじめとする難分解性物質による環境汚染が問題となっており、染色工場等から発生する着色排水についても同様の問題が指摘されている。その中でもバイオレメディエーション技術が注目されているが、現時点では浄化技術が先行し、浄化メカニズムが不明瞭な為、大きな発展には至っていない。 そこで本研究では白色腐朽菌を用いた難分解性物質のアゾ染料の分解実験と産生される分解酵素由来ラジカルの測定を行い、その分解機構について実験的検討を行った。  実験の結果、白色腐朽菌が産生するリグニン分解酵素によってアゾ染料が分解された。また、メディエーターによって分解が促進され、酵素との相乗効果により、短時間で効率的にアゾ染料を分解した。また、ラジカルの測定により、白色腐朽菌によるアゾ染料の分解は産生される酵素の働きによってOHラジカルではない、その他のフリーラジカルによって間接的に分解されたと考えられる。
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© 2007 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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