廃棄物学会研究発表会講演論文集
第18回廃棄物学会研究発表会
セッションID: A1-5
会議情報

A1 住民参加・意識(1)
ごみ分別制度の特徴とコスト感がごみ分別行動に与える影響の分析
*篠木 幹子海野 道郎阿部 晃士
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
住民のごみ分別行動を抑制する要因の一つとしてコストの問題があげられる。本研究では、特徴の異なるごみ分別制度において、住民がどの程度コストを感じているのか、コストの感じ方は、当該制度のもとで分別を続けることによって変化するのか、などについて実証的に検討する。分析の結果から、(1)分別数が多いと個人の分別時のコスト感が高くなるが、分別数の多い都市ほど分別行動が行われている、(2)分別開始当初からコスト感が低くなければ分別が行われない場合と、分別開始当初はコスト感が高くても次第にコスト感が小さくなり、分別行動を行う場合があり、分別制度の特徴によってその傾向は異なる、(3)はじめはコスト感が高くても、現在コスト感が小さい場合、認知的不協和が低減されている可能性があることが明らかになった。
著者関連情報
© 2007 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
前の記事 次の記事
feedback
Top