本研究の目的は、埋立構造の違いによる温室効果ガスの削減効果を定量的に算出することで、準好気性埋立構造による、その削減効果を明瞭にすることである。この研究より易分解性有機物のガス化率予測式(2007年モデル)を用いて地球温暖化ガスの発生量算出を行ったところ、新規の大型埋立実験槽(H06実験槽)の実測値を17ヶ月目において比較したところ、好気性、及び嫌気性において理論値と近い値を示した。また、好気性埋立構造は地球温暖化ガス排出の視点から、その量が埋立構造に必要なエアーポンプからの付加エネルギーに大きく寄与しているため、他の埋立構造に比べ高い排出量を示す結果となった。この実験により、地球温暖化防止策の一つである準好気性埋立構造に関する定量的なデータの一部を示すことができた。