抄録
バイオマスとは「人間のライフサイクルの中で、太陽エネルギーがある限り持続的に再生可能な、生物由来の有機性資源」を表す概念である。バイオマスの特徴に「カーボンニュートラル」という特性がある。この特性により化石資源由来のエネルギーや製品を代替することで、温室効果ガスであるCO2の排出削減に大きく貢献できると考えられている。
本論文では、木質バイオマス(間伐残材、製材端材、バーク等)を使用した熱電供給プラントの運営事業および、休耕地、耕作放棄地等にバイオマス資源としてなたねを作付け、バイオディーゼル燃料(BDF)を製造する事業2つのケースについて、事業可能性の検討を行った。