抄録
木質系バイオマスの硫酸糖化液の連続エタノール発酵プロセスから排出された蒸留廃液をメタン発酵により処理した。発酵槽内の上部に微量通気を行ない、硫化水素の抑制を解除することで、最大TOC容積負荷は1.0g/l/dから3.0g/l/dまでに上げられた。通気量がバイオガス発生量の9.0%の条件で、ガス中の硫化水素濃度は50ppmvまで減り、SO42-の除去率は99.5%以上であった。メタン発酵・脱硫リアクターからの処理液は硝化液循環付の生物脱窒・硝化プロセスにより処理された。その結果、メタノールなどの電子供与体を使用することなく、最終処理液中のNH4+-N濃度は5.0mg/l以下になった。