抄録
メダカ活動度を用いた画像解析法による水質連続監視計器の特徴解析を行い以下の事がわかった。メダカ監視水槽(39cmW×45cmL)画像中に5760のドットを設定し、1秒間にメダカ通過により変化のあったドット数を活動度と定義し連続的に計測した。また相対活動度(RA3min,t)は活動度の1日平均値(A24h,t)に対する3分間平均値(A3min,t))の比率と定義した。メダカ活動度を用いた画像解析において、監視水槽内循環流速の制御はメダカを適度に安定して泳がせ、活動度を安定化させるために重要である事がわかった。水温の過渡的な変化試験の結果、毒性物質の流入が無くても、監視水槽内の水温が変化し15℃以下または40℃以上となるような場合は、メダカ活動度の重大な低下が起こることがわかった。界面活性剤LASと農薬であるフェントエートを使った相対活動度低下実験結果に基づくシミュレーションにより、突発的な毒性物質流入時、数時間以内で段階的な警報発信が可能となった。また毒性物質濃度増加により警報発信時間は減少し、濃度減少により警報発信時間が増加する事も確認された。さらに海水に近い塩濃度の検水流入が想定される場合は注意が必要であることもわかった。