抄録
ピコ植物プランクトンに対するろ過処理に及ぼす凝集の効果を明らかにするため、凝集ろ過実験、および一般的な浄水処理法である凝集沈殿ろ過実験を行い、両者の処理過程を比較解析した。その結果、凝集沈殿ろ過実験でろ過漏出する物質は4.2μmにピークが検出され、未凝集ではなく微少なフロックを形成していたこと。また、ピコ植物プランクトンの凝集処理において、凝集剤の注入量が少ない場合、粒径10μm以下のフロックが形成され、凝集剤注入量が多い場合、フロックの再分散により一部が粒径10μm以下となることから、最適な凝集剤注入量によってろ層に侵入するフロック径を10μm以上に保つことがろ過漏出を防ぐために重要であることが明らかとなった。