日本水処理生物学会誌
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活性汚泥を植種したラボスケールのアナモックスリアクターの常温下におけるスタートアップ
朴 起里手嶋 菜美中山 雄喜武川 将士惣田 訓池 道彦井坂 和一古川 憲治
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2016 年 52 巻 3 号 p. 73-83

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抄録
嫌気性アンモニウム酸化(アナモックス)の至適温度は通常は30-37℃とされており、一般的な廃水の温度よりも高いため、効率的な窒素除去のためにはアナモックスリアクターを加温するためのエネルギーが必要となる。そのため、より持続可能であり、汎用性の高い窒素除去技術を開発するためには、常温(20-25℃)で利用可能なアナモックスプロセスが必要である。そこで複数の植種源を用いて不織布充填型のラボスケールリアクターの20℃におけるスタートアップを行った。リアクター1には温帯地域である熊本で採取した活性汚泥を植種した。リアクター2には亜寒帯地域である北海道で採取した活性汚泥を植種した。リアクター3には熊本の地下水中の微生物を植種した。リアクターの立ち上げから約800日後、リアクター1とリアクター2ではアナモックス反応として報告されている典型的な窒素の反応比とともに0.64kg-N/m3/dayの高い窒素除去率(NRR)が得られた。一方、立ち上げから約700日後にリアクター3のNRRは0.38kg-N/m3/dayに達したものの、窒素除去は不安定であり、窒素の反応比からはアナモックス反応と硝化反応が同時に発生していることが示された。本研究の結果から、常温で生育できるアナモックス細菌が環境中に遍在していることが示唆された。
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© 2016 日本水処理生物学会
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