「京都議定書」の約束もいよいよ再来年がスタート年となる。物事には限界は無く省エネルギー(以下省エネと略す)にも終わりはないであろう。しかしながら古くはオイルショック当時から省エネに取組んできた製紙業界はじめ我が国産業界としては「乾いたタオルを絞る」領域に到達して久しい。
筆者らは「高圧モータに関して省エネのポテンシャルは分かってはいるが,経済性などの課題から手が打てない」というユーザの現場サイドの悩みに応えるべく新しいビジネスモデルを構築した。「HDRIVE(エイチドライブ)」と名づけた「省エネサービスモデル」では,インバータという既存技術を使った高圧モータの省エネをユーザのイニシャルコストを不要とし,操業により刻々と変化する省エネ量(kWh)を測定すると同時に増減する省エネ量合計(月単位)リスクの一部を当社が負担するものである。
今回,特許出願以来サービス累計台数が50台を超えた実績からHDRIVEの詳細を紹介する。