紙パルプ産業では近年ダイオキシンによる環境問題が注目され,漂白薬品に塩素を使用しない漂白方法(ECF・TCF)への転換が求められている。江別工場でも2003年に漂白工程のECF化を実施した。それに伴い主な漂白薬品も塩素から二酸化塩素へと変更になり,二酸化塩素製造設備の変更(増産)も行っている。二酸化塩素製造ではまず二酸化塩素ガスを発生させ,そのガスを冷水にて吸収し二酸化塩素水を製造している。この冷水は蒸気エゼクター方式で冷却して得ていたがエネルギー消費が大きいため冷水製造装置を冷媒・コンプレッサー方式(チラーユニット)へ変換することで省エネルギーを実施出来たので報告する。