紙パ技協誌
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パルプ特集
樹種の多様化による操業性への影響
森越 保
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2006 年 60 巻 7 号 p. 1043-1049

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抄録

近年,輸入木材チップの植林木比率が増加すると共に樹種も多様化し,操業面における変動要因が大きくなってきている。また今後も樹種の多様化が進むと考えられ,安定した操業を継続することが困難となる可能性がある。
川内工場においては広葉樹チップの嵩比重の低下に伴う生産性の悪化,チップ配合による漂白性の変動を受けてきた。また樹種配合によるピッチトラブルも度々経験し,特にNBKP/LBKPスイッチ操業によるピッチトラブルが大きな問題となっていた。本報では広葉樹,針葉樹の材種配合の変動に伴う操業への影響,及び近年取組んでいる竹パルプ製造の操業経験について報告する。

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© 2006 紙パルプ技術協会
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