紙パ技協誌
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パルプ特集
第92回カナダ紙パルプ年次大会参加報告
宮西 孝則
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2006 年 60 巻 7 号 p. 1054-1059

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抄録

2006年2月にカナダ・モントリオール市で第92回カナダ紙パルプ年次大会(92nd PAPTEC Annual Meeting)で開催された。米国紙パルプ技術協会(TAPPI)が主催する技術会議がテーマごとに別々の都市で開催されるのに対して,本大会は紙パルプの殆どの分野を網羅しているので,どの分野に紙パルプ産業の関心が集まっているのかがわかり,最新技術動向を把握することできる。工場の抱えてる課題を様々な視点から見直し,それに合った新技術を導入する絶好の機会でもある。
発表分野は機械パルプ,化学パルプ,脱墨パルプ,漂白,非木材繊維,抄紙,塗工,環境,印刷,パルプ紙試験,設備保全,電気計装,プロセスコントロール,情報,エネルギーとコスト削減,バイオマス燃料,研究と多岐に渡っていた。発表者は大学,研究機関,機械メーカー,薬品メーカー,製紙会社と多彩であった。発表件数が249件,参加者が947名に及ぶ大会議であった。並行して開催された展示会(EXFOR 2006)には約250社のサプライヤーが製品を展示し盛況であった。

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© 2006 紙パルプ技術協会
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