紙パ技協誌
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総説・資料
ライパ シュエット PM4
―新世代のLWC生産ライン―
藤村 修アンドレアス ケラーファルク アルブレヒト
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2006 年 60 巻 9 号 p. 1291-1297

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抄録

ドイツのオーデル河畔にあるシュエットのライパ ジョージ ラインフィールダー会社の新4号機が,2004年6月30日にスタートアップした。LWCペーパーが,シリウスリールで,高速で巻き上げられた。この新4号機は,高品質LWCペーパーを年産30万トン生産する能力を持ち,ワイヤ幅8,900mmのマシンである。原料は,DIP100%をベースに設計され,最高品質の製品を生産するために,フォイトは,全体にわたって“ワンプラットフォームコンセプト”の,生産プロセスを基礎にした。
このプロジェクトでは,抄紙機全体のほかに,フォイト社の供給範囲は,原質調整システム,ブローク処理を含むアプローチフローとワインダ,ロール搬送,包装システムも含む。そして,フォイトファブリック社供給の最初の使用用具と包括的なオートメーション機器も,このパッケージに含まれている。
また,このプロジェクトの,技術的な挑戦は,DIP100%の原料から,一級品のLWCを生産しようとの目論見であり,これを,具現化するために,ライパ社とフォイト社は,“システムパートナーシップ”を結び,予定の日程よりも4週間早く,成功裏に達成することが出来た。本文では,最新の操業状況も記述した。

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© 2006 紙パルプ技術協会
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