中越パルプ工業高岡工場能町の1連釜はN材専煮となっている。H15年9月にLo―Solids™蒸解に改造し順調な操業を行っていたが,近年チップを取り巻く環境が大きく変貌し,特に針葉樹においては低質材の占める割合が急増しており操業面において悪影響を及ぼしている。チップビンでのアーチング,釜内チップレベル極高頻発,C5抽出の断念,品質の低下,これらを解決する為に新型チップビンを導入した。ますます悪化するであろうN材チップをどう使いこなすかが我々の使命であり,本報では操業面の変貌,改造概要,新型チップビン導入による変化について報告する。