紙パ技協誌
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新入社員歓迎号
ミニシュープレスの操業経験
有吉 秀文
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2009 年 63 巻 4 号 p. 396-400

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抄録

三菱製紙八戸工場の2号抄紙機,6号抄紙機において,2007年8月に増産,省蒸気を目的としてシュープレス改造をおこなった。シュープレスについては三菱重工(製紙事業は現;メッツォペーパー)で開発されたミニシュープレスを採用した。ミニシュープレスはコンパクトな設計で重量も軽く,線圧は300~400kN/mと低いが搾水性能は十分高いものとなっており,スタンダードシュープレスの短所を補った機種である。この改造により2号抄紙機,6号抄紙機共に3P出口水分が減少し,増速,操業性改善により増産を達成,また省蒸気も達成することができた。
本報告では6号抄紙機でおこなったミニシュープレス改造の概要,効果及び品質への影響について紹介する。

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© 2009 紙パルプ技術協会
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