レンゴー(株)八潮工場7号抄紙機は,坪量115~160g/m2の中芯原紙を抄造している。同抄紙機は,1991年に稼動を開始してから,日産1,000tを超える原紙を全国に供給し続けている。
今回は,近年高まりつつある低坪量化による抄速向上や原紙の品質要求に対応すべく,幅方向水分制御装置を導入した。機種選定に際しては,省スペースに対応するコンパクトな設計と,ドライヤーパート後段に設置したことによる効果的なプロファイル矯正を目的として検討を行い,YOKOGAWA社製の幅方向水分制御装置を採用した。本報では,設備概要,操業経験及び導入効果を中心に報告する。