2011 年 65 巻 6 号 p. 560-565
省エネ推進で,継続的なテーマ発掘が活動の成否を決定付ける最も重要なステップである。製造現場は省エネの「宝の山」と言われる一方,活動現場においては常に「テーマの枯渇感・諦め感」が発生しているが,テーマ発掘に必要な仕組みと発掘の視点および手法を理解することで継続的,自主的な発掘が推進できる。
潜在能力の顕在化を図れるグループ編成と努力が報われる外乱の少ない目標値の設定の下で,原単位削減の実績および単価表を用いたテーマ登録台帳で評価し,管理していく。
テーマ発掘は「もったいない」思想で,エネルギーのJITによる固定エネルギーテーマ発掘,エネルギー使用状況の見える化,適正な指標による日々の管理,各種管理値の見直し,外部情報の適応,等々により多くのテーマを発掘できることを報告する。