紙パ技協誌
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パルプ特集 I
カサ比重の低いチップを用いた連続蒸解釜操業の最適化
具 延
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2011 年 65 巻 9 号 p. 895-899

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抄録

カサ比重の低いチップを用いた連続蒸解釜の操業では,チップシュートの液レベルが変動しやすいこと,及びそれの制御が難しいことがある。蒸解釜の操業を最適化させるために,チップのカサ比重に応じてチップシュートの充填率を任意に調整できるCOMPACT FEED™を取り入れることによってこの問題を解決できる。釜の全横断面に渡る温度・アルカリプロファイルをより均一に保ち,釜上部でチップコラムを均一に形成させ,より均一な蒸解をさせるには,COMPACT COOKING™ G2蒸解システムの取り入れが有効な手段である。DiConnシステムの導入により,より多くのフラシュ蒸気を発生させ蒸気原単位を低減させる。また,黒液中の固形分濃度が上げられエバで黒液濃縮に使用する蒸気が減らせる。

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© 2011 紙パルプ技術協会
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