2011 年 65 巻 9 号 p. 900-905
頂いた国内KP操業アンケートから多くの重要なポイントが見られた。
この10年間いくつかの工場では設備の更新及び大型化は進んでいるが,未だ多くの古い設備が更新時期を過ぎているにも関わらず使用されている現状が見られた。コストダウンの一環として原料であるチップ材の大きな変更が行われている。省エネに対する工場の取り組みも大きく進んでいるが,原油の価格は上がり続け,蒸気,電力を含めさらなる省エネに取り組むことが操業現場には求められている。
本原稿では,Andritzの最新KP技術の紹介,及びKP操業アンケートに記載されている意見や要望に対してAndritz社が所有しているファイバーラインについて省エネ技術をいくつか紹介する。