紙パ技協誌
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総説・資料
アジテーター用軸振れ対応型完全二つ割メカニカルシール
―Type 37 FS Fully Split Seal―
林 貴裕
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2014 年 68 巻 2 号 p. 162-167

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抄録
現在製紙及びパルプ業界において,各種回転機器の軸封装置としてメカニカルシールを採用されるケースが多くなってきている。
但し,機器固有の問題として軸振れや振動が有る横軸アジテーターの軸封においては,まだまだメカニカルシールを採用している機器は少なく,大半はグランドパッキンが採用されているのが現状である。
しかしながら,節電や節水と言った省エネルギーや安定操業,また取扱液の漏れを無くすことでの環境負荷低減,及びメンテナンスコスト削減の観点からは,メカニカルシール化を望まれているユーザーも多い。
これら要望に応えるべくJohn Craneは,軸振れや振動にも対応できるメカニカルシールで,しかも二つ割のメカニカルシールを開発し提供してきた。
今回の講演では,横軸アジテーター用軸封として,完全二つ割構造のゴムベローズタイプで容易な組立構造を有し,特殊摺動材質を採用したJohn Crane独自のユニークな完全二つ割メカニカルシール(Type―37FS)について,構造・原理・実績を交えながらご紹介させて頂く。
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© 2014 紙パルプ技術協会
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