紙パ技協誌
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総説・資料
インテンサマックスの操業経験
魚谷 佳博
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2018 年 72 巻 5 号 p. 481-484

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抄録

近年,抄紙機の生産量が増える一方,品質・省エネ・歩留り良化の要求も増えている。

当工場では,生産量増加に伴い,パルパー2基の運転時間や,オペレーターの作業負担が増加する問題を抱えていた。これらの問題を解決するために,国内初号機であるインテンサマックスを導入した結果,原質離解工程の省エネやラグロープ切れ回数が減少した。

インテンサマックスのシステムは『洗浄工程』を後段のスクリーンドラムで行うことにより,従来のデトラッシュと比較し,1サイクルの大幅な短縮が可能になる。これにより,パルパー内原料をインテンサマックスに積極的に取り込むことができた。その結果,パルパー内の異物が効率的に系外に排出できた。

原質離解工程で異物を排出することにより,精選工程の安定・品質向上等が期待できる。

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© 2018 紙パルプ技術協会
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