ガーレー式などの透気度測定は,一回の測定にかなりの時間がかかる為,製造中の測定ができなかった。その為,立ち上げ時か,製造中にサンプリングした製品の一部をオフライン機で測定する事が一般的であった。
ACA Systems社(フィンランド)のPermiオンライン透気度計は,抄紙機内に測定ユニットを設置し,リアルタイムに透気度を測定,データ保存する事ができる画期的なシステムである。透気度データは,ガーレー,ベントセン,コレスタなど任意の方式に高速演算して出力する。また,測定データはサーバPC内にSQL形式で保存が可能。データハンドリングも容易に行う事ができる。オンラインで透気度を測定する事により,システム制御や品質管理,作業工数の削減など,さまざまな効果を得る事ができる。
これまでのロール巻き堅さの測定は,打音方式やシュミットハンマーが主流であった。しかし,これらの方法は測定誤差や測定に時間がかかるなどの問題があった。RoQロール巻き堅さ測定器は,これらの問題を解決した次世代機である。この装置をロールに当てながら幅方向に滑らせるだけで,最小1mmピッチで巻き堅さを測定し,さらにExcel形式で測定データを取出すことができる。
本稿では,欧米で一般的な装置になりつつあるこれらのシステムについて紹介する。