紙パ技協誌
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新入社員歓迎号 ⁄ 設備診断 ⁄ 保全・計測 ⁄ 分析・仕上 ⁄ 防虫特集
画期的なロール平行度測定技術パラライン従来よりも高い精度で測定可能
―レーザーリングジャイロを使用したロール平行度測定技術を紹介―
並木 侑太藤本 啓介
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キーワード: M0その他
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2024 年 78 巻 4 号 p. 273-277

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抄録

多種多様な紙を製造している設備があるが,共通してロール設備を使用している。

坪量を下げたものを生産したい,ラインスピードを上げたいが問題が起きるので控えめにしている。

こういった問題で,念頭に上がる要因の一つとしてロール平行度がある。限られた設備の停止期間で,正確な平行度を測定し問題解決の糸口にしたいが,短期間では測定ができない。また,設備間の構造物やフロアの違いで正確な平行度測定ができているのか不安要素が多くあり,測定をしても結果に対し疑念があがり修正計画を立てられない。

このような問題を解決できるのが,宇宙・航空工学で利用されているリングレーザージャイロを用いたロール平行度測定器パララインである。

従来,ロール平行度を測定する際に精度面で問題となるのは,ロール間の距離,ロールの大きさの違い,比較するロールのフロアや部屋の違いなどであった。この度紹介するロール平行度測定器では前途の内容は影響せず,一つの基準で全てのロールを1対1で比較,高精度での測定が可能である。

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