紙パ技協誌
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有機系ピッチコントロール剤「MRTシリーズ」
中島 克明
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1999 年 53 巻 9 号 p. 1142-1146,050

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抄録
ピッチを構成する成分は, 工程全般にわたって存在しており, 最初は無害な状態にあったものが, ある種の条件下で結合し集塊化することによりピッチトラブルを引き起こす。
ピッチコントロール剤は, ピッチ粒子の表面に作用する界面化学的アプローチであり, 各種の界面活性剤が用いられている。製紙工業に於いても, 多くの各種界面活性剤が使用されているため, 電荷による挙動を良く理解し, 適切に処理することが, ピッチ問題を解くカギとなる。
有機系ピッチコントロール剤は, 分散, 溶解タイプから吸着タイプの考え方にかわりつつあり, 添加方法についても内添から外添にかわってきている。しかし, 古紙の再利用, 白水のクローズド化に伴いピッチの粘着性を低下させた状態で紙に抄き込むことが最も重要なことと考えMRTシリーズを開発した。MRTシリーズの最大の特徴は, ステアリン酸亜鉛を特殊カチオン界面活性剤で, 微粒子の状態に分散したエマルジョンである。MRTシリーズの使用により, ピッチ粘着性軽減効果, 異物隠蔽性効果等, 様々な効果をもたらす。
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