抄録
紙パルプ工業の晒プラントは, 各漂白工程後のパルプに残留する漂白液を洗浄除去するために種々のフィルターを使用しているが, 近年エネルギー問題や環境問題に対応して, 晒液の高温化, 高塩素イオン化などが進んできており, 耐食性の観点からフィルター材料の高級化等何らかの防食対策が必要となってきている。
そこで今回は, 防食対策の一つとして, 大機エンジニアリング (株) がCANADAのPAPURICANより導入した電気防食によるフィルター防食システム (PUPRITECTION) の概要及び特長について報告すると共に, 電気化学的に見た場合の腐食のメカニズムや, 電気防食の基礎的な考え方について紹介する。