紙パ技協誌
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高濃度パルプ領域における過酸化水素を用いたDIP漂白技術の検討
松原 淳室谷 正次西尾 紀昭佐々木 智範安井 俊彦
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2000 年 54 巻 8 号 p. 1061-1064,031

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抄録

環境・資源確保の観点から古紙リサイクルの必要性が強調され久しいなか, 製紙メーカーのDIP設備の増強と古紙処理技術の改良・革新を受け, 日本の古紙利用率は非常に高い水準にあり, 98年の古紙回収率, 古紙利用率は大凡55%となっている。
今後更に古紙利用率を高めて行くには古紙処理技術, 利用技術, 設備等の開発・改良に加えコスト削減を含めた競争力のある製品作りが求められる。今回, 古紙漂白, 特に高濃度パルプ領域で過酸化水素漂白を実施することにより少ない薬剤使用量で効率の良い漂白が可能となる知見を得たので報告する。

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