紙パ技協誌
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DCS~MCC通信の活用事例
現状と課題
吉川 宏明
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2001 年 55 巻 3 号 p. 325-328,017

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抄録

新日本製鐵では, 10年ほど前から設備投資のコストパフォーマンスの向上と, プラントの運転効率の向上を目的に, 電気 (E) 制御と計装 (I) 制御の統合化を提唱し, 推進してきた。名古屋製鉄所のNo.5連続亜鉛メッキラインはCIEMAC (東芝製) を使った初のEIC統合システムである。
従来, 電気 (E) と計装 (I) の機器は対象の制御速度が異なるため, EとIの単独システムが主流であったが, 操作性の向上と低コスト化のためにEIシステムの統合化が提唱され, シングルベンダーによるEI統合から実機化が始まり, 複数メーカーによるマルチベンダーEI統合へと進展してきた。直近では, エレクトロニクス技術の進歩により, 汎用機器を汎用ネットワークでつなぐオープン・ライトサイジングシステムが開発され, その実機化が急速に進展してきている。
今回はこれら1例として, DCSとMCCとの通信に関して, 東芝製CIEMAC-DSとCCR21型モータマルチリレーを伝送装置 (TOSHNE-F10M) にて接続した事例について報告する。

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