抄録
2000 年から 2002 年までに内外の医学雑誌に掲載された漢方治療の臨床研究報告52報を通読し, 最近の臨床研究の傾向を分析した。 論文数の多い臨床分野は産婦人科と整形外科, そして呼吸器科であった。 71 %の論文は対象例が 50 例以内であった。 小規模な臨床研究が多いのは日本の特徴である。
臨床の現場では, ある患者に特定の漢方薬を適応した理由が明示されることが大切である。 この点は 75 %の報告でなんらかの適用理由が示されていた。 63 %の報告では, 自覚症状あるいは検査数値のうえで安全性に関しての言及がなされていた。
7 報の臨床研究は方法論における誤りや科学的でない記述のために評価が困難であった。