抄録
柴苓湯 (TJ-114) の浮腫に対する作用について抗糸球体基底膜 (GBM) 腎炎マウスを用いて検討した。 柴苓湯 (0.38-1.5 g/kg/day) およびフロセミド (50 mg/kg/day) を抗 GBM 抗血清投与 6 日目から 4 日間連続経口投与した。 血漿量 (PV) は Evans blue 色素法にて, 細胞外液量 (ECFV) は KBr 法にてそれぞれ測定し, 組織間液量 (ISFV) を算出した。 腎炎対照群では正常群に比し, 蛋白尿と尿中ナトリウム排泄の低下が認められ, PV, ECFV, ISFV がいずれも増加した。 一方, 柴苓湯は蛋白排泄と PV を変化させずに ECFV および ISFV を用量依存的に低下させた。 フロセミド投与群にも同様の結果が認められた。 以上の結果より, 柴苓湯はネフローゼ浮腫に有用であることが示唆された。