Journal of UOEH
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高エコー乳癌の超音波組織特性
―その音響学的成因―
小林 利次篠崎 弘美余門 誠林 実荒井 正夫膳所 富士男小出 紀
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1989 年 11 巻 2 号 p. 181-187

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抄録

乳癌の超音波検査はその診断率が良好, かつ, 非侵襲的手段であるため日常のルーティン画像診断に不可欠な検査法になった. 通常の乳癌は内部エコーは低エコーに出現するのが普通であるが, 今回,高エコーレベルで抽出される1症例(38才主婦)を経験したのでその文献的考察も含めて, その超音波組織特性的な特徴を報告した. 乳癌組織の腫瘍組織多様性(ふるい状パターン・薄い腺管構造・密な癌細胞巣および硬癌間質パターンの混合組織)がこの症例における高エコー抽出の要因と断定した. 文献的には約2%の出現率であった.

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© 1989 産業医科大学
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