Journal of UOEH
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内分泌撹乱化学物質の免疫反応に及ぼす影響
山下 優毅杉浦 勉黒田 悦史
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2002 年 24 巻 1 号 p. 1-10

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抄録

内分泌撹乱化学物質(ED)は生体に種々の影響を及ぼす可能性があることが指摘されている. 今回我々は, EDの生体影響をマウスのリンパ球を用いて, in vitroで解析した. EDとして, diethystilbesterol(DES), 4,4'-isopropylidene diphenol(BPA), bis(2-ethylhexyl)phthalate(EHP)およびp-nonylphenol(NP)を用いた. DES, BPA, EHP, NP等のEDは, コンカナバリンA, リポポリサッカライドで誘導されたマウスの脾細胞の増殖反応を亢進した. この作用は10-7M濃度で最も著明であった. これらのEDはT細胞, B細胞両方に作用した. これらのEDは脾細胞によるインターロイキン-4, インターフェロン-γ 等のサイトカインおよび免疫グロブリンGの産生も増強した. さらに, これらのEDはマクロファージによる腫瘍壊死因子, インターロイキン-1等のサイトカインの産生も増強した. これらの事実から, DES, BPA, EHP, NP等のEDが免疫反応を修飾する活性を有していることが明らかにされた.

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© 2002 産業医科大学
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